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成行注文と指値注文の違いとは?初心者が覚えるべき発注方法の基本を解説

株式投資の注文画面には「成行」や「指値」といった専門用語があり、戸惑う方も多いのではないでしょうか。

大切なお金に関わるからこそ、投資初心者が最初に覚えるべきなのは、自分で価格を指定できる「指値注文」です

この記事では、成行注文と指値注文の根本的な違いから、それぞれのメリット・デメリット、状況に応じた使い分け方まで詳しく解説します。

取引の「価格」と「スピード」のどちらを優先するかが注文方法を選ぶ鍵となり、このポイントを理解すれば、意図しない取引での失敗を大きく減らすことが可能です。

目次

投資初心者が最初に覚えるべき価格を指定できる指値注文

株式投資を始めたばかりのとき、たくさんの専門用語に戸惑いますよね。

特に注文方法は、大切なお金に関わるからこそ、しっかり理解したいものです。

数ある注文方法の中でも、投資初心者が最初にマスターすべきなのは、自分で価格を決められる「指値注文」です。

指値注文は、想定外の失敗を防ぎ、計画的な資産運用への第一歩となる心強い味方になります。

その理由を詳しく見ていきましょう。

なぜ初心者は指値注文から始めるべきなのか

指値注文とは、「この値段になったら買う・売る」と、自分で売買価格を指定して発注する方法のことです。

例えば、「トヨタ自動車の株を1株3,000円で買いたい」と指値注文を出しておけば、株価が3,000円になるまで注文は成立しません

そのため、「思ったより高い値段で買ってしまった」という失敗を防ぎ、予算内で計画的に投資を進めることができます。

自分で価格をコントロールできる安心感は、取引に慣れていない初心者の方にとって大きなメリットです。

冷静に取引の経験を積むために、まずは指値注文から始めることをおすすめします。

成行注文に潜む想定外の価格で約定するリスク

一方で、成行注文は価格を指定せず、「いくらでもいいから今すぐ売買したい」というときに使う注文方法です。

すぐに取引が成立しやすい反面、特に市場の動きが激しいときは注意が必要になります。

例えば、朝9時の取引開始直後や、重要な経済ニュースが発表された直後は値動きが荒くなる傾向にあります。

このとき成行で買い注文を出すと、自分が画面で見ていた価格よりも、数%も高い価格で約定してしまうことがあります。

この想定外の価格で約定するリスクは、投資初心者が最初に直面しがちな失敗の一つです。

価格の主導権を市場に委ねる成行注文の特性を、正しく理解しておく必要があります。

日中の株価チェックが難しい人にも適した取引方法

平日の日中は仕事で株価をこまめに確認できない、という方は多いのではないでしょうか。

指値注文を使えば、あらかじめ「この価格になったら買う」という注文を、例えばSBI証券や楽天証券のアプリから通勤中に設定しておくことができます。

そうすれば、仕事をしている間に株価が希望の価格に達したタイミングで、自動的に売買が成立します。

チャンスを逃さず、かつ自分のペースで取引を進められる指値注文は、忙しい現代人のライフスタイルに合った取引方法です。

時間を有効に使いながら、着実に資産形成を目指せます。

成行注文と指値注文の仕組みと特徴の比較

株式取引における基本的な注文方法である成行注文と指値注文の違いを理解する上で、「価格」と「時間(約定の早さ)」のどちらを優先するかが重要なポイントになります。

それぞれの仕組みと特徴を比較しながら、自分に合った注文方法を見つけましょう。

ここでは、両者の根本的な違いから、それぞれのメリット・デメリット、取引時に発生しうるコストまで、4つの観点で詳しく解説します。

価格の決定権と約定の優先順位

指値注文は投資家自身が「売買したい価格」を指定できるのに対し、成行注文は価格を指定できません。

これが両者の最も大きな違いです。

証券取引所では、注文を処理する際に「価格優先の原則」と「時間優先の原則」というルールがあります。

成行注文は「いくらでもいい」という注文なので、どの指値注文よりも優先されて約定します。

つまり、「約定のしやすさ」を最優先するなら成行注文を選び、「価格」を最優先するなら指値注文を選ぶことになります。

成行注文のメリットとデメリット

成行注文は「今すぐ売買したい」という要求に最も早く応えられる注文方法です。

株価が急騰・急落している場面で、機会を逃さずに取引を成立させたいときに強みを発揮します。

例えば、好決算の発表直後に株価が上昇し始めた際、成行の買い注文を出せば、注文が成立しやすいという特徴があります。

スピードと確実性が最大のメリットですが、その裏返しとして価格が不確定であるというデメリットを理解しておく必要があります。

指値注文のメリットとデメリット

指値注文の最大のメリットは、自分の希望する価格で、またはそれよりも有利な価格で取引できる点です。

これにより、計画的な資産運用が可能になります。

「この株を1,000円で100株買いたい」と指値注文を出した場合、購入金額は必ず100,000円以下に収まります。

そのため、予算オーバーの心配がありません。

意図しない価格での取引を防げる一方で、株価が指定価格に届かなければ売買が成立しないため、チャンスを逃してしまう可能性もあります。

手数料とスリッページ発生の可能性

売買手数料に関しては、成行注文と指値注文で違いを設けている証券会社はほとんどありません

SBI証券や楽天証券などの主要ネット証券では、取引金額に応じた手数料体系が一般的です。

しかし、注意すべきは「スリッページ」です。

これは注文を出した価格と実際に約定した価格の差のことで、特に値動きの激しい銘柄を成行注文した際に発生しやすく、想定以上のコストがかかる原因となります。

手数料自体に差はありませんが、スリッページという隠れたコストが成行注文には潜んでいることを覚えておくことが重要です。

【状況別】成行注文と指値注文の使い分け方

成行注文と指値注文、どちらを使うべきか迷う場面は多いものです。

投資で有利に立ち回るためには、それぞれの注文方法が最も活きる場面を知ることが鍵となります。

これから具体的なケースを見ていき、あなたの投資戦略に役立つ使い分け方を身につけましょう。

ケース1・トレンドを逃さず今すぐ売買したい場面

このような場面で活躍するのが成行注文です。

成行注文とは、価格を指定せず、その時の市場価格で即座に売買を成立させる方法を指します。

例えば、ある企業の決算が市場予想を大幅に上回り、株価が発表直後の5分間で10%も急騰するような場面を想像してみてください。

この上昇トレンドに乗り遅れたくないという気持ちが強い場合、成行注文が有効に働きます。

価格の多少の上下を気にするよりも、取引の成立スピードを優先することで、大きなチャンスを掴めることがあります。

スピードを最優先し、機会損失を防ぎたい局面において、成行注文は心強い味方になります。

ケース2・希望の価格で計画的に売買したい場面

「この価格で買いたい」「この価格で売りたい」という明確な目標がある場合は、指値注文を使いましょう。

指値注文は、指定した価格か、それよりも有利な価格でなければ約定しないという安心感が特徴です。

あなたが分析した結果、「この株は950円まで下がったら買いだ」と判断したとします。

現在の株価が1,000円でも、950円で買いの指値注文を入れておけば、仕事中や就寝中に株価がその価格に達した際に自動で約定させられます。

焦って高値で掴むリスクを避け、自分の投資計画に沿った取引ができます。

自分の投資計画に沿って冷静に取引を進めたいとき、指値注文は欠かせないツールです。

買い注文と売り注文を入れるタイミング

注文方法だけでなく、どのタイミングで注文を出すかも利益を左右する重要な要素です。

買いと売り、それぞれの基本的なタイミングの考え方を理解しておくと、取引の精度が上がります。

例えば、チャート分析では、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に抜ける「ゴールデンクロス」が買いの合図の一つです。

逆に、上から下に抜ける「デッドクロス」は売りの合図と判断されることが多くあります。

これらはあくまで一例に過ぎません。

自分なりの売買ルールを持つことが、感情に流された取引を避ける上で役立ちます。

判断材料としての板情報や気配値の見方

板情報(いたじょうほう)とは、ある銘柄に対して「いくらで、何株買いたいか(売りたいか)」という注文状況を一覧にしたものです。

この板情報を見ることで、その時点での株価の勢いを読み解くヒントが得られます。

例えば、買い注文の株数が売り注文の株数よりも圧倒的に多い場合、買いたい投資家が多いことを示し、株価が上昇しやすいと判断できます。

SBI証券や楽天証券といったネット証券の取引ツールで、リアルタイムの板情報を確認可能です。

板情報を参考にすることで、成行注文がいくらで約定しそうか、指値注文が約定しやすい価格はどこか、といった判断の精度を高められます。

基本から一歩進んだ注文方法と実践のポイント

成行注文と指値注文を覚えたら、次は一歩進んだ注文方法を学びましょう。

投資の世界では、いかに損失を小さく抑え、確実に利益を積み上げるかが重要になります。

これから紹介する注文方法を使いこなせれば、感情に流されず、計画的な取引ができるようになります。

損失の拡大を防ぐ逆指値注文の活用

逆指値注文とは、あらかじめ決めた価格よりも株価が不利な方向に動いた場合に、自動で注文を出す方法です。

主に、これ以上の損失拡大を防ぐ「損切り」の目的で使われます。

例えば、1,000円で買った株が値下がりした場合を考えます。

「株価が900円まで下がったら、それ以上の損失は避けたい」という時に、「900円以下になったら売り」という逆指値注文を出しておくと、株価が900円に達した時点で自動的に売り注文が執行されます

日中、株価を気にしていなくても、大きな損失を防ぐことが可能です。

この注文方法の最大の利点は、冷静な判断が難しい状況でも、機械的に損失を確定できる点です。

含み損を抱えると、「もう少し待てば回復するかも」という期待から損切りをためらいがちですが、逆指値注文がその役割を担ってくれます。

利益確定と損切りを両立するOCO注文

OCO注文は「オーシーオー注文」と読み、「One Cancels the Other」の略です。

その名の通り、利益確定のための指値注文と、損切りのための逆指値注文を同時に出し、どちらか一方が約定したらもう一方は自動でキャンセルされる便利な注文方法です。

例えば、1,000円で購入した株に対して、「1,200円まで上がったら利益確定売り」という指値注文と、「900円まで下がったら損切り売り」という逆指値注文を同時に設定できます。

この設定により、株価がどちらかの価格に到達した時点で自動的に取引が成立し、もう片方の注文は取り消されます

OCO注文は、特に日中仕事などで忙しく、株価を頻繁に確認できない方にとって心強い味方です。

利益を取り逃がすリスクと、損失が拡大するリスクの両方に備えることができます。

注文が約定しない時の原因と対処法

出した注文がなかなか約定しないと、不安になりますよね。

その主な原因は、買い注文であれば指定した価格まで株価が下落せず、売り注文であれば指定した価格まで株価が上昇しないことです。

しかし、原因はそれだけではありません。

例えば、同じ価格で複数の注文が出ている場合、「時間優先の原則」により、先に注文を出した人から順番に約定していきます。

そのため、自分の注文の番が回ってくる前に、他の投資家によって株が買われたり売られたりして、株価が変動してしまうことがあります。

注文が通らない時は、まず板情報を見て、自分の注文価格にどれくらいの注文が並んでいるかを確認しましょう。

焦って何度も注文を出し直すのではなく、原因を冷静に分析して対処することが大切です。

証券会社での実際の注文の出し方と流れ

特殊な注文に聞こえるかもしれませんが、どの証券会社でも基本的な操作方法はほとんど共通しているため、一度流れを覚えてしまえば難しくありません。

SBI証券や楽天証券などのネット証券では、取引したい銘柄の画面から「注文」へ進み、注文の種類(執行条件)で「逆指値」や「OCO」を選ぶだけです。

あとは、トリガーとなる価格や注文価格、株数、有効期間などを入力すれば発注が完了します。

最初は戸惑うかもしれませんが、まずは1株などの少ない数量で試してみることをおすすめします。

実際に操作してみることで、一連の流れをスムーズに理解できるようになり、自信を持って取引に臨めるようになります。

よくある質問(FAQ)

指値で売り注文を出したのに、株価が一瞬だけその価格になっても約定しないのはなぜですか?

それは「時間優先の原則」が関係しています。

同じ価格で注文が出ている場合、証券取引所は先に出された注文から順番に処理します。

したがって、自分より前に同じ価格で売り注文を出していた人が大勢いると、自分の順番が回ってくる前に株価が再び下がってしまい、結果として約定しないことがあります。

これは取引の基本的な仕組みの一つです。

投資信託を買うときも、成行注文や指値注文は使えますか?

いいえ、投資信託の取引では成行注文や指値注文といった発注方法は使いません。

投資信託の買い方や売り方は株式とは異なり、1日に1回だけ算出される「基準価額」という価格で取引されます。

注文を出すと、その日の取引終了後に決定される基準価額で約定する仕組みです。

まとめ

この記事では、株式投資の基本である成行注文と指値注文について詳しく解説しました。

両者の最も大きな違いは、取引の「スピード」を優先するか、「価格」を優先するかという点にあります。

まずはこの記事の内容を基に、ご自身の証券会社の取引ツールで指値注文から試してみましょう。

実際に少額で操作してみることが、自信を持って資産運用を始めるための確実な一歩となります。

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